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人間とパペットが共存する平和な街で、前代未聞のパペット連続殺害事件が発生!アグレッシブなおばさん刑事コニー・エドワーズとハードボイルドなパペット私立探偵フィル・フィリップスが巨大な陰謀渦巻く事件と対峙する!!

主人公コニーを演じるのは『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』でアカデミー賞®助演女優賞にノミネートされ『ゴーストバスターズ』『SPY/スパイ』の活躍が記憶に新しいコメディ女王メリッサ・マッカーシー。数々のコメディ映画に出演してきたメリッサだが今回はまさかのパペットと初共演!監督はパペット作家の巨匠「セサミストリート」のキャラクターを誕生させたジム・ヘンソンの息子であるブライアン・ヘンソン!17歳で『マペットの大冒険/宝石泥棒をつかまえろ!』の製作に参加し、パペットの操作師であり技術革新者でもある。さらに、これまでに様々なパペットを操ってきた伝説のパペット操作師ビル・バレッタがフィルの声を含めて熱演!

全米ではパペットなのに暴走しすぎてR指定だったにも関わらず、日本ではまさかのPG-12でお子様厳禁の自主規制!『テッド』や『ソーセージパーティー』を超え、エロくて、エモくて、超おバカな抱腹絶倒のバディ・アクション・コメディが日本の冬をホットにする!!
人間とパペットが共存する世界。ロス市警初のパペット刑事フィル・フィリップはある人質事件で失態を犯し、刑事を首になり、いまは私立探偵として過ごしている。ある日、サンドラ・ホワイトと名乗るセクシーなパペットから脅迫状が届いたので調べて欲しいと依頼を受ける。フィルは脅迫状の書体にエロ本の一部が使われていることに気づき、パペットが経営するアダルトショップに向かう。店の裏手で捜査をしていると、表で銃声がする。フィルが慌てて戻ると店主を含め、全てのパペットが殺害されていた。通報を受けたロス市警からフィルのかつての相棒でおばさん刑事コニーが捜査に乗り出し、二人で事件の捜査に挑むことになるが…この事件にはある陰謀が隠されていた−!!

  • 1970年8月26日生まれ、アメリカ合衆国イリノイ州出身。ニューヨークでスタンダップ・コメディアンとして芸能活動をスタートし、ロサンゼルスに拠点を移してからは、世界的に有名な即興コメディグループ“グラウンディングス”のメイン・メンバーとして活動。テレビドラマシリーズ「ギルモア・ガールズ」(00-07)にレギュラー出演しブレイク。その後、数々の映画やドラマに出演し、2011年に『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされる。その他、『ハングオーバー!!! 最後の反省会』『デンジャラス・バディ』(ともに13)、『タミー/Tammy』『ヴィンセントが教えてくれたこと』(ともに14)、『SPY/スパイ』(15)などに出演。最近では、『ゴーストバスターズ』(16)でピープルズ・チョイス・アワードを受賞した。また、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにも刻まれ、手型と足型はTCLチャイニーズ・シアターの前のセメントにも残されている。女優やコメディアン以外でも、脚本家、プロデューサーとしても活動しており、本作でもプロデューサーとして参加している。
  • 1964年6月19日生まれ、アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身。ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウスで故スタンフォード・マイズナーのもと演技のトレーニングを積み、1991年にジム・ヘンソン・カンパニーで演技を始める。1996年に『マペットの宝島』でパペット技師として映画デビュー。主な出演作として『ゴンゾ宇宙に帰る』『エルモと毛布の大冒険』(ともに99)、『マペットのメリー・クリスマス』(02)、『マペットのオズの魔法使い』(05)、『ザ・マペッツ』(14)、『ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー』(16)などがある。現在ディズニーのマペット・スタジオのコア・マペットを演じる主役級の一人である。
  • 1971年11月20日生まれ、イタリア・ローマ出身。業界きっての人気コメディアンで、Netflixのコメディ番組「ジョエル・マクヘイル・ショー」では世界の注目ニュースやポップカルチャーなどあらゆる時事問題を紹介している。主な映画出演作は『スパイダーマン2』(04)、『インフォーマント!』(09)、『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』(ともに11)、『テッド』(12)、『NY心霊捜査官』『ロビン・ウィリアムズのクリスマスの奇跡』(ともに14)など。待機作として、『Assassination Nation(原題)』がある。
  • 1972年7月27日生まれ、アメリカ合衆国フロリダ州出身。2000年から7年間レギュラー出演を務めたNBC「サタデーナイト・ライブ」では、ホイットニー・ヒューストン、ジェニファー・ロペス、ビヨンセ、ミシェル・オバマなどのモノマネで人気を博した。主な映画出演作は、『500回目のファーストキス』(04)、『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(06)、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(11)、『ベイマックス』『インヒアレント・ヴァイス』(ともに14)など。プライベートでは、映画監督のポール・トーマス・アンダーソンのパートナーとして知られている。
  • 1958年2月19日生まれ、アメリカ合衆国イリノイ州出身。2005年から9年間に渡りレギュラー出演したテレビドラマ「ザ・オフィス」で知られている。その他、主な出演作として「マルコム in the Middle」(00-02)、「ザット'70sショー」(01)、「堕ちた弁護士-ニック・フォーリン-」(01-03)、「scrubs~恋のお騒がせ病棟」(03)、「Marry Me~本命彼女はモテ期中!?~」(10)、「キー&ピール」(12-15)、「スティル・ザ・キング」(16-17)などがある。映画では、『結婚の条件』(88)、『エリザベスタウン』(05)などがある。
  • 1974年2月10日生まれ、アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身。ペンシルベニア大学を卒業し、アメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を学ぶ。主な出演作は、サム・ライミ監督『スパイダーマン』シリーズ(02、04、07)、『40歳の童貞男』(05)、『スリザー』(06)、『ハンガー・ゲーム』シリーズ(12-15)、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(14)、『LEGO(R)ムービー』シリーズ(14、16)、『マジック・マイク XXL』(15)などある。また、女優のほかプロデューサーや監督としても活躍しており、『ピッチ・パーフェクト』シリーズ(12、15、17)を通して製作・出演しており、『ピッチ・パーフェクト2』では監督も務めた。
1963年11月3日生まれ、アメリカ合衆国ニューヨーク出身。セサミストリートなどを生み出したマペット界の巨匠ジム・ヘンソンの息子。1990年に父が死去してから、ジム・ヘンソン・カンパニーの代表者となる。数々の映画やテレビ作品の監督、プロデューサー、そして脚本家として活動するとともに、パペットの技術革新者であり、パペット操作師。子供の頃から父が働くセットを訪れ、17歳のときには『マペットの大冒険/宝石泥棒をつかまえろ!』(81)の制作に参加していた。映画の主な参加作品は、『マペットめざせブロードウェイ!』(84)、『オズ』(85)、『ラビリンス/魔王の迷宮』『リトルショップ・オブ・ホラーズ』(ともに86)、『ミュータント・タートルズ』(90)、『マペットの宝島』など。また、『マペットのクリスマス・キャロル』(92)では監督を務め、『エルモと毛布の大冒険』や『ゴンゾ宇宙に帰る』、『ザ・スター はじめてのクリスマス』(17)などではプロデューサーとして参加している。テレビシリーズでは、「ピースキーパー・ウォー 最終大戦」、「ビーンストーク ジャックと豆の木」(01)などに制作総指揮・監督として参加。その他「ノック!ノック!ようこそベアーハウス」(97-99)、「ガリバー/小人の国・大人の国」(96)、「マペット放送局」(96-98)「恐竜家族」(91-94)などがある。
1979年4月5日生まれ、アメリカ合衆国ニューオリンズ出身。ドリームワークス・アニメーション、フォックス、ミレニアム・フィルムそしてMGMへの脚本執筆の他にも、評価の高かった『It’s A Disaster(原題)』(12)、レイクショア・エンタテインメントとソニー製作の『Cover Versions(原題)』(18)などの長編映画の監督や脚本を務めている。彼の初著作「ショーダウン・シティ」は2016年にディーヴァージョン・ブックスより出版された。ワッフルとパンケーキが好き。
1958年5月31日生まれ、アメリカ合衆国サンフランシスコ出身。マイケル・ベイ監督『トランスフォーマー』(07)をはじめ、『レッド・ドーン』『プレミアム・ラッシュ』(ともに12)、『グランド・イリュージョン』(13)、『ブラザー・ミッション -ライド・アロング2-』(16)、『バッド・ママのクリスマス』(17)、『チップス 白バイ野郎ジョン&パンチ再起動?!』(17)などの撮影を担当した。
アメリカ合衆国ニューオリンズ出身。主な担当作品は、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07)、『スモーキング・ハイ』(08)、『オブザーブ・アンド・レポート』(09)、『ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡』(11)、『エンド・オブ・ザ・ワールド』(12)、『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』『グランド・ジョー』(ともに13)、ジェームズ・フランコ監督『ザ・ディザスター・アーティスト』(17)などがある。
ヒットコメディ『セントラル・インテリジェンス』(17)や『ライフ・オブ・ザ・パーティ』(18)の編集を担当した。また、編集アシスタントとして参加した作品に、『寝取られ男のラブ♂バカンス』(08)や『伝説のロックスター再生計画!』(10)、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』、『ブライドメイズ 史上最悪のウェディングプラン』、『なんちゃって家族』(13)、『タミー/Tammy』、『ゲットハード/Get Hard』『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』(ともに15)などがある。
インド出身でニューヨーク大学のティシュ・スクール・オブ・アーツで映画の勉強をした。コスチュームによりユニークな世界観やキャラクターや冒険を作り出している。衣装として参加した作品は、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『ミッシング・ポイント』(ともに12)、『はじまりのうた』(13)、『人生は小説よりも奇なり』『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』(ともに14)、『アバウト・レイ 16歳の決断』(15)などがある。現在は、ハリウッドとボリウッドの間を行き来し活動している。
1972年1月2日生まれ、アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身。セス・ローゲンの製作『ソーセージパーティー』(16)や『恋人はセックス依存症』(12)などの音楽を担当。また、『モンスター上司』(11)、『ライド・アロング~相棒見習い~』(14)、『バッド・ママ』(16)などのヒット作で11ものBMIアワードを受賞している。その他、人気ドラマシリーズ「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」(05-18)やJ・J・エイブラムス製作総指揮「レボリューション」などのドラマや、「メダル・オブ・オナー」「ジェームズ・ボンド」「ゴッドファーザー」「マスエフェクト」などのゲーム音楽も手掛ける。
  • ジム・ヘンソン社の財産であるパペットを知らない人はいないだろう。「セサミストリート」や「マペット・ショー」のおかげで。しかし、このテレビ番組のスター一族は、1950年代から長らく大人向けのパペット・コメディを模索していたのだ。今は亡きジム・ヘンソンの登場は、深夜のテレビ放送が始まりだった。最初のショーは「ザ・トゥナイト・ショー」の後番組であり、大人向けに作られていた。パフォーマーとして次第に認められていき、第一期「サタデーナイト・ライブ」に出演するパペットを誕生させた。ブライアンは言う。「この映画は僕らのルーツとかけ離れていない。実際は会社の創始時に戻っているんだよ。とても際どくて大人のユーモアに満ちているんだ。ジム・ヘンソン・カンパニーはファミリー向けのブランドだと思われているが、同時にちょっぴりやんちゃでもあるんだ」。
    映画は爆笑を引き起こす一方で、偏見や受容といった現代的なテーマを扱っている。「本作の中でパペットたちは、この現実世界における“持たざる者”のような存在だ。彼らができることはただ人類のために作られた世界で生きていくことだけ。そしてそれについて四六時中不平をこぼすことだけなんだ。この前提を考えると面白いなって」とヘンソンは思いを巡らす。「映画の中には現実世界と重なる偏見がいくつも表現される。パペットを“布ぶくろ”と呼ばないでほしい。本当にひどい言葉だ。また反対に、パペットが人間に対し頭に来たら、彼らは人間を“肉ぶくろ”って呼ぶんだ」。
    ヘンソンとトッド・バーガーが脚本を練り直すにつれ、“NFSW(職場で見るのは危険)”大人向けコメディ以上のものを見出していく。「人々がまさかと思うようなことをパペットがするショック・コメディなんだ。そして実際、深みのあるキャラクターたちが生きる、実に説得力のあるストーリーだよ。強力な組み合わせなんだ」。
  • ブライアン・ヘンソンは5年かけて映画にとって最高に相応しいキャストを捜していた。パペットと人間の2つの世界を違和感なく結びつける、人間役に相応しい俳優を捜すのは簡単ではなかった。主役のコニー・エドワーズ役は特に。
    運命のめぐり合わせか、STXフィルム社のアダム・フォーゲルソンによって、脚本はメリッサ・マッカーシーと彼女の夫でプロデューサーのベン・ファルコーンのもとに送られた。彼は脚本に惚れ込み、マッカーシーが役にぴったりなのではないかと考えた。先に脚本を読んだファルコーンは、意義深いメッセージが含まれていると感じた。「パペットと人間が共に生活する世界で、パペットは社会ののけ者だ。刑事映画でもあり、辛い時機を乗り越えて再び結束する友情を描く純粋な相棒ものである。そして物語の核の中に、みんな平等だというメッセージがある」とファルコーンは言う。彼は脚本を読み終えると、メリッサに渡した。
    「脚本の2ページ目を読んでベンに言ったのよ。“やろうと思う”って。そしたらベンがもう少し読んでからまた感想を教えてくれって言うの。それで4ページ目でベンのとこに戻って言ったのよ“本当にやろうかなと思う”と」マッカーシーは言う。プロジェクトに魅かれた理由はコメディ要素だけではない。「脚本の根底に流れている社会的な背景がとてもスマートね。声高に説教せずに何かを伝えているわ。そうあるべきだといつも望んでいるの。骨のある良質な犯罪映画がたまたまとても笑えるーしかもパペットのおまけつきよ」。
    フィリップスとエドワーズの間に起こるぎくしゃくした関係性についても、マッカーシーはシンプルに説明する。「エドワーズも元相棒のフィルも、傷ついた善人なのよ。物語はとても暗く複雑なものになりうるけど、同時に、2人の間にはきょうだい愛があるの。彼らは親友同士で、あんな風に戦うことができるのは愛するものと一緒だからなのよ」。
    映画の主演女優について、ブライアン・ヘンソン監督はこう語る。「メリッサが映画にもたらしたものは、現場のたくさんのアドリブから生まれてくる、自然でくつろいだ雰囲気なんだ。コメディに関して彼女に失敗はない。彼女以上はないんだ」。
  • メリッサ・マッカーシーのようなコメディの女王に太刀打ちできる相手はそう多くはない。だから主演男優がパペットなのは幸運だ。それでもマッカーシーとのコメディの応酬をやりきる相手役を捜すのは簡単ではなかった。そこでヘンソンは、ベテランのパペット操作師ビル・バレッタにフィル・フィリップスへ命を吹き込んでほしいと頼んだ。
    ヘンソンとバレッタが1982年に出会った当時、2人は共に18歳だった。バレッタは1990年に人形師としての仕事を始める。彼の父親はフィラデルフィア出身の警察官だったことも思いがけない贈り物になった。これによりビルは役に対して深い洞察を得ることになった。「ビルがフィルを演じるにあたって自分のルーツを探り、役は本物になったんだ。ビルはフィルを実に高潔なキャラクターに仕立て上げた」とヘンソンは言う。
    マッカーシーと彼女の夫で共同プロデューサーのベン・ファルコーンは、彼女や人間役の俳優たちがすぐにバレッタや他のパペット操作師になじんでいくことに驚いた。「きっと違和感があるんだろうと想像していたのよ。パペットとは本当のアイコンタクトができないから、テニスボールを見るみたい感じだろうって。でも15分もたってフィルにぶつかったとき、私ったら謝ってたのよ」とマッカーシーは思い起こす。バレッタはフィルとして演じているときしか彼女に話していなかったので、彼女は違和感なくパペットと対等な会話を交わしていたのだ。カメラが回っていないときでも。
    スクリーンの上でもそれ以外でも本当のパートナーシップだったのだ。「ビルと私は物事を同じように見たし、彼の演技は人間のものと変わらない。フィルがパペットってことを忘れてしまうの。彼の歩き方は個性的だし、ジェスチャーもリアリティがある。そしてフィルが怒ったら、みんながそれを感じる。すごい魔法なのよ。ビルは卓越したセンスがある。何かがしっくりこなければ、ビルと私で少し考えて正していく。本当に私たちは相性が良くて、それが喜びだったわ」とマッカーシーは彼らの共同作業について語る。
  • 映画の中のパペット市民は125体のそれぞれ違うパペットで構成されている。パペット作りや衣装作り、彫刻の分野で受賞歴のある才能豊かなパペットデザイナーのチームによって、すべてハンドメイドで作られている。新しくデザインされたパペットはジム・ヘンソンズ・クリーチャー・ショップで製作された。ほとんどのキャラクターがニューヨークの同社で作られたが、フィルはロサンゼルスで作られた。ブライアン・ヘンソンが製作工程を指導し、主役が完璧に動けるように彼のクリエイティブな知識をすべて注ぎ込むためだ。
    普通、操り人形は腰までの体が多く、脚があることはほぼない。しかし本作のユニークで革新的な世界において、ヘンソンが目指すところは、多数のパペット市民が辺りを歩き回り人間と交流する彼らを見せることなのだ。そのため、実際に歩いているように見えるよう、パペットにも下半身を作る必要がある。つまり、すべての歩くパペットは、腰、脚からつま先まで、全身備わってなければならない。フルサイズの歩くパペットには3人の操作師が必要だ。体と、腕と、脚を動かすために。それぞれ独自の歩き方を作るために綿密なリハーサルが必要になる。
    フィルのパペット作りはハードな仕事だった。映画の主役に命を吹き込むために、フィルのボディは6つ作られた。それぞれが立てばほぼ122センチの高さになる。また、異なるスタイルの手が作られ、そのいくつかは機械でコントロールされるが、どのボディにも付け替えが可能になっている。最終的に8組の手が6体のボディに使われることで、たばこを吸ったり、飲み物を注いだり、銃を持ったりすることができた。また、操作師が後ろから、頭から、胸からといった異なる場所から動かすことができるように特別に作られている。そうすることで、キャラクターを様々なアングルで撮影することができる。フィルとエドワーズの熱い浴槽でのケンカシーン専用に作られたスタント用のパペットすらあるのだ。
    特に注意深く作られたシーンで、おそらく映画の中で最も規格外といえるシーンは、フィルとサンドラのセックス・シーンである。観客が腹を抱えて笑うべく、ヘンソンはこの身振りによる爆笑シーンを日常的な特殊効果を用いることにこだわった。「僕たちは自分自身を検閲しないんだ。ときには度を越えている。性行為が比ゆ的に表現されている。たとえば、パペットはシリーストリング(※パーティなどでクラッカーの様に用いられる糸がでるスプレー)を放出するけど、彼らのペニスは見られない。生の特殊効果なんてすばらしいよ!ちなみに1テイクに2本シリーストリングの缶を開けたよ。それでも足りなかった」。
  • 本作の人間のキャストはコメディ界の第一人者たちが演じている。マーヤ・ルドルフ(『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』「サタデーナイト・ライブ」)やジョエル・マクヘイル(「コミ・カレ!!」やNetflix「ジョエル・マクヘイル・ショー」)、エリザベス・バンクス(『ピッチ・パーフェクト』『ハンガー・ゲーム』)。皆が映画にコメディの才能を注ぎ込んだ。
    ルドルフは「ベンとメリッサは古い友達なの。グラウンディングス(コメディ専門のシアター)で一緒だったし、私が人生でやらかした恥ずかしいことをすべて見てきた人たちよ―それなのにまだ私に来るように言ってくれるなんてすごく素敵よ」と言う。
    映画のオトナ向けのユーモアは人によってはショッキングだが、ルドルフにとっては理にかなった必然の進化だ。「コメディ的な考えからいえば当然のことね。コメディアンが何よりもやりたいことって、他のコメディアンを笑わせるためにできるだけ汚れることをすることだもの―それがこのパペットの世界で繰り広げられていることね。次の段階なのよ。パペットができるだけやんちゃをするのを見るのは。本当におかしいしね」。
    映画ではFBIの特別捜査官としてフィルと敵対関係にあったキャンベルを演じたマクヘイルだが、カメラの外ではパペットと操作師のビル・バレッタには尊敬の念しか抱いていない。「信じられないものを見ているんだ。まったく別の言葉、まったく異なる演技法を学んだ人たちだ。撮影中、彼らを見ることはなく、ただパペットを見るだけ。そのパペットが生きているんだ。そしてカットが叫ばれるや否やパペットは死ぬんだよ。どれだけの時間をかけてリハーサルや練習をし、トレーニングをしているのか想像もつかない。彼らの仕事ぶりは類まれなものだ」。
    フィルの元恋人で、『ハッピータイム・ギャング』で唯一の人間のキャストだったジェニー役を演じたエリザベス・バンクスは、オトナ向けのユーモアがあってもこの映画はそれ以上のことを伝えていると感じる。「脚本は社会に無視されているコミュニティのことや、人種問題、女性差別について語っている。私たちはただ娯楽を提供するだけではないの。伝えたいメッセージがある。そういう問題を提示して、そして私たちが社会としてどう解決していくかをね。この映画は、コメディやパペット以外にもたくさんのことを伝えている。だから面白いのよ」。
ジム・ヘンソン社の財産であるパペットを知らない人はいないだろう。「セサミストリート」や「マペット・ショー」のおかげで。しかし、このテレビ番組のスター一族は、1950年代から長らく大人向けのパペット・コメディを模索していたのだ。今は亡きジム・ヘンソンの登場は、深夜のテレビ放送が始まりだった。最初のショーは「ザ・トゥナイト・ショー」の後番組であり、大人向けに作られていた。パフォーマーとして次第に認められていき、第一期「サタデーナイト・ライブ」に出演するパペットを誕生させた。ブライアンは言う。「この映画は僕らのルーツとかけ離れていない。実際は会社の創始時に戻っているんだよ。とても際どくて大人のユーモアに満ちているんだ。ジム・ヘンソン・カンパニーはファミリー向けのブランドだと思われているが、同時にちょっぴりやんちゃでもあるんだ」。
映画は爆笑を引き起こす一方で、偏見や受容といった現代的なテーマを扱っている。「本作の中でパペットたちは、この現実世界における“持たざる者”のような存在だ。彼らができることはただ人類のために作られた世界で生きていくことだけ。そしてそれについて四六時中不平をこぼすことだけなんだ。この前提を考えると面白いなって」とヘンソンは思いを巡らす。「映画の中には現実世界と重なる偏見がいくつも表現される。パペットを“布ぶくろ”と呼ばないでほしい。本当にひどい言葉だ。また反対に、パペットが人間に対し頭に来たら、彼らは人間を“肉ぶくろ”って呼ぶんだ」。
ヘンソンとトッド・バーガーが脚本を練り直すにつれ、“NFSW(職場で見るのは危険)”大人向けコメディ以上のものを見出していく。「人々がまさかと思うようなことをパペットがするショック・コメディなんだ。そして実際、深みのあるキャラクターたちが生きる、実に説得力のあるストーリーだよ。強力な組み合わせなんだ」。
ブライアン・ヘンソンは5年かけて映画にとって最高に相応しいキャストを捜していた。パペットと人間の2つの世界を違和感なく結びつける、人間役に相応しい俳優を捜すのは簡単ではなかった。主役のコニー・エドワーズ役は特に。
運命のめぐり合わせか、STXフィルム社のアダム・フォーゲルソンによって、脚本はメリッサ・マッカーシーと彼女の夫でプロデューサーのベン・ファルコーンのもとに送られた。彼は脚本に惚れ込み、マッカーシーが役にぴったりなのではないかと考えた。先に脚本を読んだファルコーンは、意義深いメッセージが含まれていると感じた。「パペットと人間が共に生活する世界で、パペットは社会ののけ者だ。刑事映画でもあり、辛い時機を乗り越えて再び結束する友情を描く純粋な相棒ものである。そして物語の核の中に、みんな平等だというメッセージがある」とファルコーンは言う。彼は脚本を読み終えると、メリッサに渡した。
「脚本の2ページ目を読んでベンに言ったのよ。“やろうと思う”って。そしたらベンがもう少し読んでからまた感想を教えてくれって言うの。それで4ページ目でベンのとこに戻って言ったのよ“本当にやろうかなと思う”と」マッカーシーは言う。プロジェクトに魅かれた理由はコメディ要素だけではない。「脚本の根底に流れている社会的な背景がとてもスマートね。声高に説教せずに何かを伝えているわ。そうあるべきだといつも望んでいるの。骨のある良質な犯罪映画がたまたまとても笑えるーしかもパペットのおまけつきよ」。
フィリップスとエドワーズの間に起こるぎくしゃくした関係性についても、マッカーシーはシンプルに説明する。「エドワーズも元相棒のフィルも、傷ついた善人なのよ。物語はとても暗く複雑なものになりうるけど、同時に、2人の間にはきょうだい愛があるの。彼らは親友同士で、あんな風に戦うことができるのは愛するものと一緒だからなのよ」。
映画の主演女優について、ブライアン・ヘンソン監督はこう語る。「メリッサが映画にもたらしたものは、現場のたくさんのアドリブから生まれてくる、自然でくつろいだ雰囲気なんだ。コメディに関して彼女に失敗はない。彼女以上はないんだ」。
メリッサ・マッカーシーのようなコメディの女王に太刀打ちできる相手はそう多くはない。だから主演男優がパペットなのは幸運だ。それでもマッカーシーとのコメディの応酬をやりきる相手役を捜すのは簡単ではなかった。そこでヘンソンは、ベテランのパペット操作師ビル・バレッタにフィル・フィリップスへ命を吹き込んでほしいと頼んだ。
ヘンソンとバレッタが1982年に出会った当時、2人は共に18歳だった。バレッタは1990年に人形師としての仕事を始める。彼の父親はフィラデルフィア出身の警察官だったことも思いがけない贈り物になった。これによりビルは役に対して深い洞察を得ることになった。「ビルがフィルを演じるにあたって自分のルーツを探り、役は本物になったんだ。ビルはフィルを実に高潔なキャラクターに仕立て上げた」とヘンソンは言う。
マッカーシーと彼女の夫で共同プロデューサーのベン・ファルコーンは、彼女や人間役の俳優たちがすぐにバレッタや他のパペット操作師になじんでいくことに驚いた。「きっと違和感があるんだろうと想像していたのよ。パペットとは本当のアイコンタクトができないから、テニスボールを見るみたい感じだろうって。でも15分もたってフィルにぶつかったとき、私ったら謝ってたのよ」とマッカーシーは思い起こす。バレッタはフィルとして演じているときしか彼女に話していなかったので、彼女は違和感なくパペットと対等な会話を交わしていたのだ。カメラが回っていないときでも。
スクリーンの上でもそれ以外でも本当のパートナーシップだったのだ。「ビルと私は物事を同じように見たし、彼の演技は人間のものと変わらない。フィルがパペットってことを忘れてしまうの。彼の歩き方は個性的だし、ジェスチャーもリアリティがある。そしてフィルが怒ったら、みんながそれを感じる。すごい魔法なのよ。ビルは卓越したセンスがある。何かがしっくりこなければ、ビルと私で少し考えて正していく。本当に私たちは相性が良くて、それが喜びだったわ」とマッカーシーは彼らの共同作業について語る。
映画の中のパペット市民は125体のそれぞれ違うパペットで構成されている。パペット作りや衣装作り、彫刻の分野で受賞歴のある才能豊かなパペットデザイナーのチームによって、すべてハンドメイドで作られている。新しくデザインされたパペットはジム・ヘンソンズ・クリーチャー・ショップで製作された。ほとんどのキャラクターがニューヨークの同社で作られたが、フィルはロサンゼルスで作られた。ブライアン・ヘンソンが製作工程を指導し、主役が完璧に動けるように彼のクリエイティブな知識をすべて注ぎ込むためだ。
普通、操り人形は腰までの体が多く、脚があることはほぼない。しかし本作のユニークで革新的な世界において、ヘンソンが目指すところは、多数のパペット市民が辺りを歩き回り人間と交流する彼らを見せることなのだ。そのため、実際に歩いているように見えるよう、パペットにも下半身を作る必要がある。つまり、すべての歩くパペットは、腰、脚からつま先まで、全身備わってなければならない。フルサイズの歩くパペットには3人の操作師が必要だ。体と、腕と、脚を動かすために。それぞれ独自の歩き方を作るために綿密なリハーサルが必要になる。
フィルのパペット作りはハードな仕事だった。映画の主役に命を吹き込むために、フィルのボディは6つ作られた。それぞれが立てばほぼ122センチの高さになる。また、異なるスタイルの手が作られ、そのいくつかは機械でコントロールされるが、どのボディにも付け替えが可能になっている。最終的に8組の手が6体のボディに使われることで、たばこを吸ったり、飲み物を注いだり、銃を持ったりすることができた。また、操作師が後ろから、頭から、胸からといった異なる場所から動かすことができるように特別に作られている。そうすることで、キャラクターを様々なアングルで撮影することができる。フィルとエドワーズの熱い浴槽でのケンカシーン専用に作られたスタント用のパペットすらあるのだ。
特に注意深く作られたシーンで、おそらく映画の中で最も規格外といえるシーンは、フィルとサンドラのセックス・シーンである。観客が腹を抱えて笑うべく、ヘンソンはこの身振りによる爆笑シーンを日常的な特殊効果を用いることにこだわった。「僕たちは自分自身を検閲しないんだ。ときには度を越えている。性行為が比ゆ的に表現されている。たとえば、パペットはシリーストリング(※パーティなどでクラッカーの様に用いられる糸がでるスプレー)を放出するけど、彼らのペニスは見られない。生の特殊効果なんてすばらしいよ!ちなみに1テイクに2本シリーストリングの缶を開けたよ。それでも足りなかった」。
本作の人間のキャストはコメディ界の第一人者たちが演じている。マーヤ・ルドルフ(『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』「サタデーナイト・ライブ」)やジョエル・マクヘイル(「コミ・カレ!!」やNetflix「ジョエル・マクヘイル・ショー」)、エリザベス・バンクス(『ピッチ・パーフェクト』『ハンガー・ゲーム』)。皆が映画にコメディの才能を注ぎ込んだ。
ルドルフは「ベンとメリッサは古い友達なの。グラウンディングス(コメディ専門のシアター)で一緒だったし、私が人生でやらかした恥ずかしいことをすべて見てきた人たちよ―それなのにまだ私に来るように言ってくれるなんてすごく素敵よ」と言う。
映画のオトナ向けのユーモアは人によってはショッキングだが、ルドルフにとっては理にかなった必然の進化だ。「コメディ的な考えからいえば当然のことね。コメディアンが何よりもやりたいことって、他のコメディアンを笑わせるためにできるだけ汚れることをすることだもの―それがこのパペットの世界で繰り広げられていることね。次の段階なのよ。パペットができるだけやんちゃをするのを見るのは。本当におかしいしね」。
映画ではFBIの特別捜査官としてフィルと敵対関係にあったキャンベルを演じたマクヘイルだが、カメラの外ではパペットと操作師のビル・バレッタには尊敬の念しか抱いていない。「信じられないものを見ているんだ。まったく別の言葉、まったく異なる演技法を学んだ人たちだ。撮影中、彼らを見ることはなく、ただパペットを見るだけ。そのパペットが生きているんだ。そしてカットが叫ばれるや否やパペットは死ぬんだよ。どれだけの時間をかけてリハーサルや練習をし、トレーニングをしているのか想像もつかない。彼らの仕事ぶりは類まれなものだ」。
フィルの元恋人で、『ハッピータイム・ギャング』で唯一の人間のキャストだったジェニー役を演じたエリザベス・バンクスは、オトナ向けのユーモアがあってもこの映画はそれ以上のことを伝えていると感じる。「脚本は社会に無視されているコミュニティのことや、人種問題、女性差別について語っている。私たちはただ娯楽を提供するだけではないの。伝えたいメッセージがある。そういう問題を提示して、そして私たちが社会としてどう解決していくかをね。この映画は、コメディやパペット以外にもたくさんのことを伝えている。だから面白いのよ」。